ねじれ

宗教(一神教)が個と神を、資本主義が個体間競争を強調した結果、狩猟採集時代の残像である個体間協力が出にくい社会になった。つまり、脳・宗教・経済・文明の構造的ねじれが、現代文明では、心理的ストレス・孤立・利他性の低下を発生させている。

① 人間の脳に刻まれた「個体間協力」の残像。。。人類は進化の99%以上の時間を狩猟採集社会で過ごした。この時代の生存戦略は、個人ではなく小規模集団での協力(分業・共感・贈与・信頼)に依存。脳内にはその名残として、オキシトシン系:信頼・共感・仲間意識を促す。セロトニン系:社会的安定や秩序感をもたらすといった「協力ホルモン」が基盤。② 一神教(特にキリスト教)がもたらした「個と神」の構図。。。キリスト教では、神との直接的な関係(=信仰告白・救済)は共同体を介さない個の内面の問題として扱われた。これにより、「神と私」という一対一の内面化された関係や、 「個の責任」や「良心」の強調が進み、個の確立と共同体からの自立が思想的基盤に。これは近代の啓蒙思想・自由主義・民主主義に引き継がれ、「個人の理性と自由が最高価値」という近代人像を形づくった。③ 資本主義が制度的に強化した「個体間競争」。。。産業革命以降、資本主義は、 効率・ 生産性・ 利潤最大化という個体(または企業)間の競争メカニズムを制度化。脳内でいえばドーパミン報酬系を刺激し続ける構造。結果として、「協力よりも競争」「共感よりも成果」が優先され、進化的に備わった協力脳は抑制されやすい環境に置かれている。④ 現代社会の「脳と文明のミスマッチ」。。。したがって、 脳は協力を快と感じる構造(進化の残像)と 社会は競争を促す制度(近代の構造)の二つのベクトルがねじれを生み、心理的ストレス、孤立、利他性の低下などが広がっている。

【今日の1日】晴。5時起床。家事一般。情報by新聞・TV。サイト運営。SNS受発信。オイルうがい。朝ヨガ。朝食。料理(シンガポールチキンライス)。昼食。ゴミ捨て-知人宅。夕食。就寝。(一言)10月は体調不良だった!

【INPUT】(日経新聞) (WSJ) (YouTube)(読書)心配事の9割は起こらない 枡野俊明

【OUTPUT】マンダラチャート維持

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