人は、なぜ、不確実性を嫌うのか? 人が不確実性を嫌うのは、単に「怖がりだから」ではなく、生存・安心・社会秩序・精神安定などを守るための自然な傾向ということ。一方で、不確実性こそが「成長」「創造」「発見」を生む源泉でもある。そのため、不確実性との健全なつきあい方を身につけることが、これからの時代を生きる鍵になる?
①進化心理学的な視点。。。不確実性への嫌悪は、生存戦略の一部として進化してきた。危険の回避:原始時代、不確かな音や状況に警戒し、最悪を想定することで生存率が上がった。 不確実=潜在的なリスク、という反応が脳に刷り込まれている。予測可能性=安心感:未来を予測できることは、行動計画の立案や社会的協調において有利。 不確実性は「どう対処してよいかわからない状況」であり、脳にとってはストレス要因。
②神経科学・生理学的視点。。。不確実性は、脳に「不快感」を生じさせる。扁桃体の活性化:不確実な情報に直面すると、恐怖や不安を司る扁桃体が活性化する。報酬系との関係:人間の脳は「予測可能な報酬」を好むため、結果が読めない状況は報酬系にも悪影響。
③心理学的視点。。。コントロール感の喪失:人間は「自分で状況をコントロールできている」と感じることで安定する。不確実性はこの感覚を脅かし、不安や無力感を生み出す。意思決定のストレス:選択肢が複雑だったり、結果が読めないと、人は「決めること自体」に疲れてしう。「決断疲れ(decision fatigue)」も不確実性の副産物。
④社会文化的視点。。。社会制度の設計:社会は秩序や安定を基盤として構築されている。不確実性は制度的秩序を乱す要因として忌避されがち。教育の影響:「正解のある問い」に慣れた教育では、不確実性を「間違い」と感じやすくなる。 不確実性に対処する力(例:問いを立てる力、創造力)は後回しにされがち。
⑤現代人への影響:テクノロジーがもたらす予測幻想。AIやデータにより「すべてが予測できる」と思いやすくなっている。それゆえ、予測不能な事象(自然災害、病気、経済変動)に強い拒否反応を示すようになっている。
⑥補足:不確実性を好む人もいる、ギャンブル、起業家、芸術家など、一部の人々は不確実性を「創造」や「自由」と捉える。すべての人が不確実性を嫌うわけではない。
【今日の1日】曇。5時半起床。家事一般。情報by新聞・TV。サイト運営。SNS受発信。朝食。庭整備。箱根峠-買物@沼津-昼食-夫婦ジム。阪神タイガース観戦。大相撲観戦。夕食。就寝。(一言)阪神、いいね!
【INPUT】(日経新聞) (WSJ) (YouTube)(読書)言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか by 今井むつみ・秋田喜美
【OUTPUT】マンダラチャート維持
