人間は、生きる手段として他者との協力を選択し、また、時間と死を知る存在。結局これが人間の最大の特徴だ。人間とは、協力しなければ生きられず、死を知ってしまったがゆえに「意味」を探し続ける存在。この二重の宿命が、人間を「単なる動物」から「物語を紡ぐ存在」へと進化させた。① 他者との協力を選んだ存在。。。人間は、他の霊長類に比べて異常なほど協力的。狩猟採集の時代から、個体単独では生存できず、共同で狩りをし、子育てをし、知恵を共有することを選択。人間の脳は、「他者の心を読む」能力(心の理論)に特化。言語・倫理・信頼といった社会的技術を発達させた。個よりも「関係」が生存の単位になった。この「社会的依存性」こそ、人間の最強の武器であり、最大の弱点。孤立すれば生きられず、群れの中では葛藤に苦しむ。人間の幸福と苦悩のほとんどは、この協力構造の副産物。② 時間と死を意識する存在。。。人間は、未来と死を想像できる唯一の動物。この「時間意識」は、協力社会の副作用でもある。協力のために「記憶」と「約束」が必要になった。過去を振り返り、未来を予期する脳構造が発達。結果として、「死」という不可避の未来も理解してしまった。つまり、人間は協力のために時間を発見し、時間のために死を知った存在。③ この二つの特徴が生む人間特有のドラマ。。。この「協力」と「死の意識」が組み合わさることで、人間は次のような存在になる。社会-他者と協力しなければ生きられない-信頼・秩序・競争・嫉妬。時間-限りある命を意識する-意味・目的・宗教・哲学。統合-限られた時間で他者とどう生きるか-愛・責任・創造・物語。ここから、「倫理」「芸術」「宗教」「物語」といった人間的文化が生まれた。それらはすべて、死を知る協力者としての人間の宿命への応答。
その他、人間の人間たる所以 ? ③ 意味の創造(Meaning Making)。。。なぜ生きるのかを問う唯一の存在。動物は生きる。人間は「生きる理由」を求める。科学・哲学・宗教・芸術はすべて、この問いへの応答。人間特有の行動:探究・物語化・信仰・創造・表現。④ 言語と象徴(Language & Symbol)。。。言葉を使い、見えないものを共有する。言語は単なる道具ではなく、現実を構築する装置。「正義」「愛」「国家」「未来」など、目に見えない概念を他者と分かち合える。人間特有の行動:抽象化・比喩・詩・記号・文化。⑤ 想像と物語(Imagination & Narrative)。。。現実を超えて、物語を編む。想像力があるから、人間は「まだ起きていないこと」に行動できる。物語は、個人と集団の意味を統合する構造。人間特有の行動:神話・芸術・未来予測・創作・夢想。⑥ 自己意識(Self-awareness)。。。私を意識する。自分を客体化し、内省できる能力。「私とは何か」を問うのは人間だけ。この意識が、自由意志・責任・倫理を生んだ。人間特有の行動:恥・誇り・反省・自己物語化。⑦ 超越志向(Transcendence)。。。現状を超えたいと願う。満足に留まらず、より良く、より高く、より深くを求める。宗教・芸術・科学・修行・愛――いずれも「超越の衝動」から生まれた。人間特有の行動:理想追求・修行・創造・愛・祈り。人間とは、協力の社会性を基盤に、時間と死を意識し、意味を創造し、象徴を扱い、物語を紡ぎ、自己を見つめ、超越を志す存在である。
【今日の1日】晴。5時起床。家事一般。情報by新聞・TV。サイト運営。SNS受発信。オイルうがい。(朝ヨガ)。朝食。隣人とゴルフ(含む昼食)。夕食。就寝。(一言)腸内環境を整える!
【INPUT】(日経新聞) (WSJ) (YouTube)(読書)心配事の9割は起こらない 枡野俊明
【OUTPUT】マンダラチャート維持
