問いを立てる力

「問いを立てる力」があれば生成AIが、その整理の枠組み案および関係情報を教えてくれて効率的に思考を深められる時代だ。学界で定説になっているかどうかも教えてくれる。

ただ、これまでの日本社会において「問いを立てる力」は決して中心的な能力とはされてこず、むしろ「問いを立てること」よりも、「正しく答えること」「空気を読むこと」「協調すること」が重視される文化の中で、十分に評価されてこなかった。現在、これまでの「周縁能力」から「中心能力」へ移行中と言える。昨今は、教育改革や社会構造の変化、グローバルな思考力重視の潮流の中で、その価値が見直され、「これからの時代に必要な力」として再評価されている。

①教育における位置づけ:答える力の重視。。。詰め込み型教育:戦後の日本教育は知識の習得と暗記を重視し、「正解のある問いに正しく答える」ことが主眼。受験制度:大学入試を頂点とする受験システムでは、問いを考える力よりも、用意された問いへの「正答率」が評価基準。教師中心の授業:教師が問いを提示し、生徒は答えるという一方向の構造が長く続き、生徒が主体的に問いを立てる機会は少なかった。

②職場・社会における位置づけ:調和・忠実さの重視。。。年功序列・終身雇用:問いを立てて既存の枠組みに挑戦するよりも、与えられた役割をこなす姿勢が評価。和をもって尊しとなす文化:会議などでも「余計な波風を立てないこと」が尊重され、「異議を唱える問い」や「本質をえぐる問い」は忌避される傾向。「質問は最後に」文化:日本の会議や講演では、質問すること自体がハードルとなっている場合が多く、問いを立てる文化が育ちにくかった。

③文化的背景:空気と察しの文化。。。「察する」ことの美徳:相手の言葉にならない意図を感じ取る文化は、明確な問いを言語化する必要性を減少。「言わぬが花」:沈黙や遠回しな表現が美徳とされる中で、率直な問いは「出すぎた」ものとされることも。

④最近の変化:問いの価値の再評価。。。探究学習・アクティブラーニングの導入:新学習指導要領では「主体的・対話的で深い学び」が重視され、「問いを立てる力」が明示的に教育目標の一部に。イノベーションの時代背景:複雑で正解のない問題に挑む時代には、「何を問うか」が価値を生む原点とされ、ビジネスや研究でも「問いの質」が成果を左右するようになってきている。探究・哲学対話・デザイン思考などの広がり:教育現場や企業研修、地域活動などでも「問いを深める」「本質に近づく」といった活動が増えてきた。

【今日の1日】曇。5時半起床。家事一般。情報by新聞・TV。サイト運営。SNS受発信。朝食。庭整備。昼食。庭整備。大相撲観戦。夕食。就寝。(一言)自然との一日。安らぎだ。

【INPUT】(日経新聞) (WSJ) (YouTube)(読書)言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか by 今井むつみ・秋田喜美

【OUTPUT】マンダラチャート維持

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