経済基盤(「貧すれば鈍する」ラインの突破=「生存」を確保して脳を安心させる)を得た上で、「心」を整えて初めて「本当」の価値観を認識できる。つまり、文明社会を前提に、「金」と「心」を同時に抑えることが、人生の結章に向けての土台である。経済を無視しない「心」、心を失わない「経済」。「生きるためのシステム(経済)」と「生きる意味(心)」の双方を認識し、その上で両者を「統合」することが求められる。また、心の乱れのメカニズム──①デフォルトモードネットワーク(過去や未来を反芻し続ける「自我の雑音」)、②ドーパミン(短期的報酬・刺激への依存)、③資本主義(それらを意図的に刺激し続ける外部構造)、④情報過多(情報を加工・深めず追い回してしまう)──に巻き込まれたままでは、「本当」の価値観は見えてこない。脳の仕組みと社会構造の相互作用が、「価値観の歪み」を生み出している。それら──すなわち「真の価値観」を覆い隠す霧──と一定の距離をとることができたとき、刺激から離れ、内的秩序が戻り始める。その静けさの中で、初めて自分が本当にしたいこと、すべきことが浮かび上がる。幸福感・充実感・納得感は、それに基づく行動から自然に湧き上がるものである。まとめると、経済を抑え、心を整えることで、初めて自分軸に立てる。(私の場合は)「創造」という本来の価値観に気づいたのもその時だった。なお、シニアライフにおける創造とは、ゼロからつくる創造ではなく、「意味を編み直す創造」に重心がある。人生経験という素材を再編集し、社会や次世代に残していくこと、そして「心の余白」を得ることもまた、創造の一形態である。心の余白とは、刺激と反応のあいだに生まれる内的なスペース。世界や自己からのメッセージ(出来事・感情・思考)を、ただ「受け取る」だけでしばらく置いておける時間・余裕。それは沈黙ではなく、意味が芽吹く前の静寂。
【今日の1日】晴。5時起床。家事一般。情報by新聞・TV。サイト運営。SNS受発信。オイルうがい。朝食。朝ヨガ。メジャー観戦(投手大谷6回10K+3HR)。移動準備。箱根峠-ゴミ捨て-知人宅-昼食@海老名SA-新中野。移動後のキャッチアップ。夕食。就寝。(一言)ドジャーズ、強し!
【INPUT】(日経新聞) (WSJ) (YouTube)(読書)心配事の9割は起こらない 枡野俊明
【OUTPUT】マンダラチャート維持
