今年、人類学・脳科学の知見を積み上げていく中で、やや横道ながら、「宗教が深く理解すること=人間について深い洞察を得ること」という信念に至り、昨今、宗教(xx教というのでなく宗教in general)を深く理解しようと格闘している。
現状における、宗教の私としての定義は、「(神道には教祖はないが一般的には)教祖と言われる人の価値観・世界観に『陶酔・熱中』の仕掛けを組み込んだもので、信者はそれを自己にとって真理として/疑いなく受け入れることで「(守)心の平穏」「(攻)人生の推進力」を得るだ。
人が宗教にのめりこんでいる時に動いている脳の部位=バクチ・賭博をしている時に動いている脳の部位と言われる。人は宗教を通して(人として他の動物にはないであろう)明らかな正解がない種々の悩み・迷いに単純明快な答え(結果として、具体的には「(守)心の平穏」「(攻)人生の推進力」)を(無意識的に費用対効果高く)得ようとする。違う言い方でいえば、人生での精神世界対応は二者択一で「(哲学)ブッダのように人間≒脳とは何かを自力でトコトン考察する」or「(宗教)特定宗教に全権委任する/非科学的な教義を受け入れる」である中で、宗教は後者で人生の攻守の要を得ようとする(哲学に比べて極めて)「あんちょく」な賭けだ。個人的には、哲学が王道と思う。結果として(職業宗教人はそれなりの深さのある雰囲気を醸し出すが)宗教に深く入った一般の信者が発する「強いが浅い」雰囲気はどうも心理的抵抗がある/強い違和感がある。
宗教は人間の知恵の高さゆえに必要に迫られて生まれたもので、また、その知恵の高さゆえの産物とも言える。
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