思い込み

昨日のテーマの続き。「綺麗いなものを美しいと思えるのは貴方の心が美しいからだ」と言うフレーズや、「ある人にとっては何の変哲もない事象が、別のある人には感情を大きく揺さぶる特別な事象になることがある」が示唆することは人間は自己の心に映った自己中心的・天動説的な世界を客観的な世界として(誤)認識しやすいということだ。(個人的には奥が深すぎてまだ十分に理解していないものの)ブッダをはじめとする初期仏教(日本で一般的な大乗仏教とは違う)が言う「空」はこの様なこと(人間の基本的な発想は人間・自己中心で天動説的だけれど、現実は地動説的であること、つまり、人間は物質的に自然の一部であるということ、言い換えれば、人間を人間たらしめているのはその実に騒がしい脳内世界であること、もっと言うと、人間個々が世界と思っているのは自己の脳内世界に映る世界で、必ずしも客観的な現実の世界と限らないことに気づきなさい)を言っているのかと思ったりする。実際、脳は、目に映った情報を潜在意識の中で整理して、それを顕在意識に提示して自己に認識させるので目に映ったものをありのままに見ることは不可能なのだ。目に映ったものをありのままに見ているというのは実は思い込みであって(目と顕在意識は直接つながっておらず)、現実には誰もが、自己の潜在意識が編集したものを客観的な世界と思って見ているに過ぎないという現代の脳科学の知見を、科学レベルが貧弱な2600年前にブッダをはじめとする初期仏教が洞察力をもって指摘したことはやはり驚異的だ。

【今日の1日】晴。5時半起床。家事一般。情報by新聞・TV。サイト運営。SNS受発信。朝食。移動準備。昼食。箱根峠-新中野(竣工チェック・夕食)-下目黒。就寝。(一言)

【INPUT】(日経新聞) (WSJ) (YouTube)(読書)殺人ザルはいかにして経済に目覚めたか? ヒトの進化からみた経済学 P・シーブライト

【OUTPUT】マンダラチャート維持

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