戸惑い

人間の脳は、原野の生活に最適化された旧型ハードウェア。それに対して現代文明は、情報・人工・抽象・非同期・競争の世界。結果として、脳はいつもこう戸惑っている。「安全なのに危険を感じ、豊かなのに欠乏を感じる。」狩猟採集時代の残像と現代文明のギャップは大きい。脳の戸惑いと言う観点からギャップのトップ10。

Noテーマ狩猟採集時代の設計現代文明の実態脳の戸惑い・歪み
時間の流れ日の出・日の入り・季節のリズムで暮らす24時間照明・人工スケジュール体内時計が乱れ、睡眠障害・集中力低下
人間関係共同体は20〜50人、顔見知りばかり数千〜数万人規模の匿名社会脳が「他人の多さ」に過負荷、孤独や不信感
情報量1日に得る情報は極めて少ない一日で太古の一生分の情報を浴びる処理オーバーで注意散漫・不安増大
運動量日常=身体活動(狩り・採集・歩行)長時間の座位・車移動・デスクワークエネルギー過剰蓄積・気分低下・老化促進
食のリズム少食・不定期・自然食常時摂取可能・高カロリー・加工食報酬系が過刺激され、過食・依存傾向
リスク感覚危険は「目の前に見える」もの抽象的な不安(経済・評価・将来)脳が本物の危険と想像上の危険を混同、慢性ストレス化
目的意識生存・繁殖という明快なゴール抽象的な成功・自己実現「何のために生きるか」迷子になる
共同体感覚助け合いが生存の基本競争・成果主義・自己責任脳が「つながりの欠乏」を危険信号として感じる
自然との接触常に自然の中、五感で情報収集屋内・人工物・デジタル中心感覚が鈍化し、情動のバランスを崩す
即時性行動→結果が直結(狩り=食事)行動と成果の間に長いタイムラグ報酬系が混乱し、モチベーションが持続しない

対応の方向性は、時間を自然リズムに近づける(朝日・就寝時刻の安定)、小さな共同体を意識的につくる(夫婦・友人・地域)、身体を定期的に使う(散歩・庭・料理)、自然を五感で取り戻す(光・風・音・香り)、「すぐ結果が出る行動」も混ぜる(掃除・料理・散歩)。

【今日の1日】晴。5時起床。家事一般。情報by新聞・TV。サイト運営。SNS受発信。オイルうがい。朝ヨガ。朝食。ゴミ捨て-昼食@仙石原-喫茶@強羅-買物-美術館。夕食。テレビ視聴。就寝。(一言)

【INPUT】(日経新聞) (WSJ) (YouTube)(読書)心配事の9割は起こらない 枡野俊明

【OUTPUT】マンダラチャート維持

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