欲望vs外部環境

現代社会は、人類の進化的設計(狩猟採集時代ベース)に対してあまりにも刺激が強すぎる(過剰刺激)環境で、「人間の欲望」や「心理的メカニズム」を暴走させている。

進化的には「強い刺激に反応する」方が生存率が高かった。その結果、「脳は強い刺激に弱い」まま現代に来てしまった。現代社会は、それを意図的にビジネスモデルとして利用している(=広告、アルゴリズム、演出、誘惑)。また、快楽の適応が早いため、より強い刺激が必要になる。結果として、小さな幸せ・静かな充実を感じにくくなる。現代人に必要なことは、①刺激の「減速」「選別」、②脳の進化設計を理解して逆に利用する。③外部刺激に振り回されず、内的感覚を鍛える(マインドフルネスなど)。

① 【食】コンビニ・ジャンクフード・超加工食品→ 摂取しすぎてもブレーキがかからない。
■本来の設計:飢餓に備えて、高カロリー・糖・脂肪・塩分を好む■過剰刺激の例:ポテチ、カップ麺、スナック菓子、冷凍ピザなどが脳をだますような人工的な味と香りで無限に食べられてしまう。

② 【性】ネットポルノ・AI画像・過剰な性的商品化→ 「一人で満足できてしまう」現実との乖離。
■本来の設計:パートナーを得て、繁殖行動をするための欲求。  ■過剰刺激の例:無限供給されるポルノ、SNSの露出競争、性的広告、バーチャルキャラクター。 現実の関係構築のモチベーションを下げる。

③ 【承認】SNS・フォロワー数・「いいね」中毒→ 「承認が報酬化」し、依存状態になる。
■本来の設計:集団に受け入れられ、生存の安定を図る。     ■過剰刺激の例:SNSが承認の数値化(「いいね」「RT」「閲覧数」)を実現。他人の評価=自分の価値と錯覚しやすくなる。

④ 【情報】無限のニュース・動画・記事・通知→ 「知っても使えない情報」の洪水。
■本来の設計:環境の変化を察知して危険を避ける。       ■過剰刺激の例:タイムラインの無限スクロール、YouTubeの自動再生、ニュース速報の嵐。「不安と中毒」のサイクルを生む。

⑤ 【購買】広告・ポイント・セール・レビュー地獄→必要でないのに欲しくなる。
■本来の設計:有用なモノや食料を得て生存を確保する。     ■過剰刺激の例:ECサイトの「おすすめ」、タイムセール、バナー広告、インフルエンサーの紹介。「今買わなきゃ損」と錯覚させる戦略。

⑥ 【闘争本能・正義欲求】ネット論争・炎上文化→ 「敵がいないと落ち着かない」人が増える。
■本来の設計:危険や敵から身を守り、集団の規律を保つ。    ■過剰刺激の例:「言い負かす・叩く・吊るす」が、匿名で簡単にできる環境。正義中毒/憤怒依存に陥る人も。

【今日の1日】晴。5時起床。家事一般。情報by新聞・TV。サイト運営。SNS受発信。朝食。買物。調理(南蛮和え)。昼食。プレゼン対応。11人宴席@三田。(一言)人と腹を割って喋ることは重要だ!

【INPUT】(日経新聞) (WSJ) (YouTube)(読書)自律性を整える。Tarzan 特別編集

【OUTPUT】マンダラチャート維持

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