認知バイアス

日経の春秋(コラム)。「同じ情報に繰り返し接していると、それがだんだんと真実に思えてくる。「真理の錯誤効果」と呼ばれる脳の働きだ。人間が抱えているさまざまな認知バイアス(偏り)の一つで、情報が実際はウソであっても関係ない。頭の中で無意識に進む、やっかいな現象である。これに目を付けた政治家は数多いとされる。ヒトラーは主著「わが闘争」で、政治的スローガンは反復が重要と説いた。大衆に分かりやすいシンプルな訴えを、ひたすら繰り返して覚えさせるのだ、と。トランプ氏がフェイクをいとわず一方的な主張を大量発信するのは、この錯誤を利用するためとみる向きも少なくない。知らぬ間にウソを刷り込まれては困ってしまう。それでなくとも情報が偏りがちなSNS時代である。一方でバイアスは脳に内在する情報処理機能であり、取り除くのは難しい。ではどうすべきか。藤田政博関西大教授によると、バイアスが存在し、対処が要ると気付くだけで大きく違うという(「バイアスとは何か」)。「SNSで本当のことを知った」。最近の選挙で、よく聞かれる声である。確かにSNSには多くの情報がある。他方、大量に拡散された情報が、繰り返し目に入っていなかったかどうか。受け取る情報は真実か、それとも自分の脳の偏りか。どんな立場に立つにせよ、冷静に疑ってみる。そんなひと呼吸があってもいい。

確かに、見たい情報だけを見てしまう傾向の強いSNS時代、物理的新聞紙面を端から端までざーっとみて社会全体の動きを見るよう心掛けるとともに、認知バイアスに陥っている可能性を常に留意したい。

【今日の1日】曇。4時起床。家事一般。情報by新聞・TV。サイト運営。SNS受発信。朝食。ゴルフ-昼食-ゴルフ。夕食。就寝。(一言)

【INPUT】(日経新聞) (WSJ) (YouTube)(読書)人生は気分が10割 キム・ダルス著

【OUTPUT】マンダラチャート維持

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