脳科学の最新の知見によると、人間は、1日6万回も思考しているらしい。ほとんどが、自らの意志キックではない自動的な思考・感情だ。しかもその8割はネガティブなものらしい。
これは、(個人的に人間を考える上で重要と考える)250万年にも及んだ狩猟・採集時代にすり込まれた脳のクセと思えば納得感がある。食うか食われるかの生活では、起こった状況に事後的に反応していては対応が後手にまわりやられる・殺害されるリスクが高くなる。将来の特に悪いシナリオを色々と想定して心身の準備しておいた方が生存確率が高まる。で、具体的には、周囲の状況がどう展開するかについて事前に脳が色々と仮説を作り、実際に感覚器官が受け取った映像・音声の情報を仮説と比べ、 仮説が間違っていたところのみ修正して現実として脳に記憶するようだ(現実認識は実は二次的!→人間の記憶が意外と曖昧な理由!)。しかも、仮説が楽観的なものより悲観的(ネガティブ)な方が生き抜くために有利(リスク管理上有益)で、その様な傾向が強い遺伝子が生き残ってきたのだろう。つまり、人間は、実態よりネガティブなことを事前に繰り返し想定し準備して、結果として生存確率を高めてきた(その傾向がある遺伝子が生き残ってきた)。
一方で、食物連鎖の頂点に1.3万年前に達し、文明(←プーチンの対ウクライナの判断・行動をみて文明の伸びしろの大きさを確信したが)を築いた人間にとって、狩猟・採集生活と比べて現代生活の中での生存を脅かすリスクは相当程度低い(人間の脳は、文明の発展スピードが速すぎて、この環境変化を生物学的=遺伝子的に折り込んでいない)。結果として「心配事の97%は起こらない」と言われている(「人間の根源的な不安」なんて言うけれど、実はこれが真因かも! だとすると、全ての宗教はその存在基盤を失う!→今は宗教でなくて進歩めざましい脳科学のoutputに耳を傾けるべきなのだ!)。実は、自身の卒サラ世界で、仕事がなくなり脳に余裕があるためか、ネガティブな仮説・シナリオが脳に定着する時間が長くなり困っていた時、この脳科学の最近の知見に接し「そうだったのか!」と大いに腑に落ちた。経験的に、不確実性のある重要な事項の結果が確定したとき、結果の良し悪しにかかわらず、心が軽くなる感覚が確かにある(仮説作成≒悪いシナリオがストレス発生させる→現実確定→現実認識≒結果が悪くても不確実生のストレスからは解放)。また、記憶の曖昧さにも、思い当たる節がいくつもある(自分は記憶力が悪いと思っていたが)。
で、対応策としては「判断しない/停止・今に集中/観察」だと言われている。私としては「大きな絵を描いて将来の方向性を漠然とイメージしつつ、意識は今に集中」かと考えている。「大きな絵」(←余りにも高い理想をぽつんとひとつ掲げるとそれに引っ張られてネガティブ思想を誘発するリスクがあるので、長期・中期・短期区切って適切に)と「今」の間を空洞にするイメージが精神衛生上重要なのではないか!? 空洞イメージは、ヨガのシャバーサナ(屍のボーズ、→意識を手放す)や「呼吸に意識を集中」にも通じる脳のクセに対応する手段だ。マインドフルネス・瞑想も、この脳のクセを意識していると思われる。ブッダも、私の理解では、人間の脳のクセを(学問的ではなく)感覚的に見抜いて、それに対応する色々なテクニックを発信した人だ(後生の弟子達が宗教の教祖として祭り上げただけでは?)。この辺りのことは、もっと情報を集め、洞察を深めたい!! それと、脳科学の究極である「意識」って何だ? 加えて、潜在意識vs顕在意識。もしかして、健在意識って極めてちっぽけなもの(←ゴルフを通じてそう感じる)?
【今日の1日】5時起床。情報収集by新聞・TV。ブログ作成。朝食。朝散歩(競歩的8km)。朝風呂。SNS受発信。昼食(豚しゃぶwith自家製ミズナ・自家製焼き芋)。昼寝。行商から金目鯛湯用引刺身ゲット。トレーニング。夕食(自家製ダイコンの葉っぱのピリ辛+金目鯛湯引刺身+金目鯛の焼き物+自家製焼き芋)。(一言)音楽は、最近、レディーガガ(昼)と中島みゆき(夜)を聞いている。音楽は、心を無(←前述の仮説の嵐に対抗)にするに効果があるとか。