アメリカのメディアWSJも興奮気味。「WBCはこれ以上ないほど劇的なクライマックスを迎えた。マウンドに立つのは二刀流で知られる日本のスーパースター、大谷翔平投手。打席に立つのはロサンゼルス・エンゼルスの同僚でもある米国の主砲マイク・トラウト外野手。誰もが認めるスポーツ界のベストプレーヤー2人が、9回裏、2アウト、1点差のゲームで、優勝をかけた一騎打ちに臨んだ。オールスターゲームでの面白半分の対決とは大違いだった。大谷が投げる渾身(こんしん)の球はシーズン中盤と同じ160キロを何度も記録し、トラウトは外野フェンスを狙った豪快なスイングを見せた。結局、大谷は外角へ曲がるスライダーでトラウトを三振に仕留めた。これで試合終了。大きな右腕投手はグローブと帽子を放り投げ、勝利を祝った。これぞ野球の醍醐味(だいごみ)だ。スターが勢ぞろいし、驚きとドラマに満ちている。それはかつての野球の姿でもあった。スポーツ界の中心に君臨し、翌日には全米で人々の話題の一端を占めていた。新たなファンにとって(あるいは元ファンにとっても)、最後の最後に大谷とトラウトの対決が見られるほど魅力的な展開は考えられなかった。彼らの偉大さはほろ苦い言葉で語られることが多い――野球史上、屈指の才能に恵まれた2人の選手が、優勝争いに縁のないチームに埋もれ、重要な試合に出場する機会に恵まれない、という具合に。この試合は重要だった。非常に重要だった。それは大谷選手が試合前、米国の選手に「憧れるのをやめて」勝つことだけを考えよう、とチームメイトに呼びかけたことからも分かる。トラウトにとってもそうだ。MLBで3度MVPに輝いた強打者のトラウトを大げさな野球ファンはまるでめったにお目にかかれない珍しいもののようにほめそやすかもしれないが、彼を知らない人などいるだろうか。彼はエンゼルスを自ら選択し、わずか3シーズン前には総額4億2600万ドル(現在のレートで約555億円)の12年契約を結んでいる。だが今回は違う。本当に違っていた。フロリダでの最後の対決はワールドシリーズのチャンピオンシップリングが懸かっていたわけではないが、真剣勝負であり、だからこそこの2人の才能を改めて実感することができた。野球界の生きるレジェンドとなった大谷選手の場合はなおさらだ。卓越した野手と数十年に一人の速球投手を掛け持ちする28歳の彼は、歴史的にみて特異な存在であり、「ベーブ・ルース以来なかった(Not since Babe Ruth)」というフレーズを誰かが使うたびにその使用料を受け取るべきだと思えるほどだ。実際、野球マニアがこう指摘するのは正しい。彼はベーブ・ルース自身よりもベーブ・ルースを体現している。21日に優雅な大谷選手がダッグアウトでバットを持ち、ブルペンでウォームアップしながら、その間を行き来するのを見ていると、まさにクーパーズタウン(野球の殿堂)の歩く展示物であることが一段と鮮明になった。」
【今日の1日】6時起床。情報by新聞・TV。家事一般。SNS受発信。朝風呂。朝食。ブログ・エッセー書き。オンラインセミナー。昼食。過去回顧。書類整理。YouTube。大相撲鑑賞。夕食。 (一言)相撲では、静岡出身の翠富士が4連敗で、優勝の可能性なくなる!