卒サラの気づき

卒サラをして2年間強の時間が過ぎた。改めて、卒サラを契機に、気づいたこと/びっくりしたことをまとめてみる。

暇だとネガティブな感情(≒過去の後悔・将来の不安)に襲われることが多くなり、しかも、それが頭の中で定着しやすくなる。心理学でいうネガティブ・バイアス。なぜそうなるかを理解するには文化人類学の助けが必要だ。②日常生活で場面がテンポよく変わらない。思えば、家庭-通勤-仕事で色々な場面-通勤-家庭-就寝と現役時代は、意識しなくても日々色々な場面が次々に展開した。③一日一定数以上の人と交流がないと精神状態が悪くなる。人は他人と関わりあうことがベースになっている。読んで字のごとく人間は「人と人の間」を住処/ベースとしている。④人間の集中力はかなり短い。学校・会社で集中力を保とうとしたがなかなか難しかった。農業体験(一つの作業を完了して次に移るより、再度戻ることを前提に、色々な作業を次々に展開する方がメンタルの負担が少ない)で気が付いたが人間の集中力はかなり短い間しか続かない。⑤脳は150人程度の仲間と共同生活にながら食うか食われか的な狩猟採集生活をしていることを想定しているらしい。人間が食物連鎖のトップに立ってのが1.3万年前で、1.2万年前に農耕生活を始めたことを契機に今の文明を築いたが、ヒト科600万年、ヒト族200万年、ヒト科20万年の歴史からすると進化論的には極めて短期間の話で、脳は追い付いていない。そう考えると思い当たる節が多数ある。⑥資本主義発想から一歩引きたくなる/引いた部分をより多く持ちたくなる。封建主義の後に現れた歴史数百年間の資本主義(一切を商品化する「市場システム」であり、かつ、一切を競争させる「世界システム」)の中で、自らの労働力も商品化され、人格・精神性・自尊心にマイナス効果があったとことを理解した。⑦お金との向き合い方が変わる。お金については、現役時代は稼い消費・投資・節約・蓄財が主たるテーマであったが、卒サラ生活では、「貧すれば鈍する」ライン以上をキープして余ったお金は、積極的に「心の満足」に使おうと思うようになった。⑧人は新規性を愛する。人はルーティンには飽きるようで、新しいものも求めてしまう。思えば、人類は、新たなことにトライして、失敗を乗り越えてこの文明を築いてきた。短い集中力は、新たなことにトライさせるため仕掛けかもしれない。⑨脳はコンピューターと似て非なるもの。脳は生物の基本テーマである生存と生殖を確保するための臓器だ。コンピューターのように情報処理と簡単に言えるものではない。各種感情は無意識から意識に届く生存と生殖を確保するためメッセージだ。⑩要は心≒脳だ。苦しみを感じるのも脳、喜びを感じるのも脳。もっと言えば、人間の人間たるゆえんは自己意識・自己所有感だ。これをブッダは「空」と表現したと思う。また、人間以外の動物は、例えば身体に重い障害を負っても目の前の現実に対応するだけだから悲しみはないらしい。人間には過去(達成感・後悔)も未来(希望・不安)もある。これが話をややこしくする。

【今日の1日】晴。5時半起床。家事一般。情報by新聞・TV。サイト運営。SNS受発信。庭整備。庭改造打ち合わせ。朝食。ゴミ捨て-ゴルフレッスン-昼食-買物-農園-喫茶。夕食。就寝。(一言)

【INPUT】(日経新聞) (WSJ) (YouTube)(読書)殺人ザルはいかにして経済に目覚めたか? ヒトの進化からみた経済学 P・シーブライト

【OUTPUT】マンダラチャート維持

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