ギャップと恩恵

人間は、狩猟採集時代の残像(=身体的・共同体的・自然共生的な感性)と、現代社会の構造的変化(=都市化・抽象化・情報化)とのギャップに戸惑っている。しかし、それでもなお、現代社会のおかげで得た「明確なメリット」も存在している。長寿・低リスク・情報量・選択肢・自然の厳しさからの解放・広範なつながり。

①寿命と健康の大幅な延伸。。。狩猟採集時代の平均寿命は30〜40歳程度。感染症、怪我、飢餓で多くが若くして命を落としていた。現代では、医療の進歩と栄養の安定供給により、先進国では80〜90歳が一般的に。「生きられる時間が飛躍的に増えた」ことは最大の恩恵。②安全と自由の確保。。。野生動物・他部族・自然災害などの脅威に常に晒されていた過去に比べ、現代人は圧倒的に安全。法と制度により、暴力や略奪からも守られ、自由な行動や意見が許されている。「恐怖に縛られず、自分の人生を選べる」自由の獲得。③知識と情報への平等なアクセス。。。狩猟採集民の知識は口伝・模倣に依存し、集団ごとの限定的なものであった。現代では、インターネットや書籍によって、誰でも世界の叡智にアクセス可能。「世界中の知とつながる力」が手に入った。④社会的役割の多様化と選択肢の拡張。。。狩猟採集社会では、役割はほぼ固定(男性=狩り、女性=採集や育児)。現代では、性別・年齢・出自を超えて、多様なキャリアや生き方を選べる。「人間の可能性が構造的に広がった」。⑤苦痛の軽減と快適さの追求。。。痛み止め、冷暖房、トイレ、娯楽、労働機械など、身体的・精神的苦痛を避ける手段が豊富。「自然の厳しさからの解放」が進んだ。⑥グローバルな共感と連帯の可能性。。。小集団内の共感・互助に限られていた過去と比べ、現代では遠く離れた人々とも共感し合える。災害、貧困、環境問題など地球規模の課題を「自分ごと」として共有できる。「人類規模の感情連携」が可能になった。

「テクノロジーに囲まれながらも、火を見て落ち着く」「情報を浴びながらも、土に触れて整う」「安全に生きながらも、時折リスクに身をさらしてみる」そんな柔らかな二重性を意識的に取り戻すことが、「今を生きる知恵」と言えるかも!? 二刀流!!!

【今日の1日】晴。5時起床。家事一般。情報by新聞・TV。サイト運営。SNS受発信。朝食。調理(出汁)。2人ランチ@荻窪。不動産対応。阪神タイガース観戦。(一言)阪神、惜敗。

【INPUT】(日経新聞) (WSJ) (YouTube)(読書)言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか by 今井むつみ・秋田喜美

【OUTPUT】マンダラチャート維持

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