生存・創造脳

狩猟採集時代、食(現代社会では≒お金)が生涯にわたり中心課題。ということは、「貧すれば鈍するラインを突破した」認識は、狩猟採集時代の「残像」から抜け出た世界だ(狩猟採集時代の脳の残像から一段上の意識層へ移行した瞬間。狩猟採集脳の残像を見抜いたうえで、それを土台に「創造」を中心に据えることは精神的に現生人類を超える試み)。つまり、第一次進化は、食の確保(生存)、防衛・警戒、金・地位・安定志向で、第二次進化は、意味の創出(創造)、探求・遊び、世界観・表現・創造的実践。

①狩猟採集脳の「生存優先プログラム」。。。人類の脳は20万年以上の間、「食べる=生き延びる」を最優先課題として進化。したがって、脳の深層では今でも、食料の確保(=現代ではお金)、安全な居場所(=現代では住宅・安定職)を確保することに、極めて強い安心感(セロトニン反応)を感じるよう設計。つまり、人間は「欠乏を補うこと」に集中する生き物。欠乏がなくなるまで、創造性や抽象思考にはエネルギーが回らない。②「貧すれば鈍するライン」とは。。。「貧すれば鈍するライン」は、この生存プログラムの呪縛を指し示す概念。このラインの下では、脳は常に「食糧確保モード(防衛・不安)」にある。このラインを超えると、「創造モード(探求・遊び)」に切り替わる。つまりこれは、古代から続く「生存脳 → 創造脳」へのスイッチ。③ラインを突破した先に見える世界。。。このラインを超えたとき、初めて人間は「生きるための行為」ではなく「意味を生み出す行為」を志向。狩猟採集的にいえば、食べるために獲る → 生きる意味を見つけるために狩る(=創造する)という変換。現代的にいえば、金のために働く → 金に縛られず、何を生み出したいかを問うという精神的自由の獲得。この状態は、「狩猟採集時代の残像(生存優先脳)」から抜け出た新しい意識段階、すなわち「精神的進化」と言える。④ただし、完全に抜け出すわけではない。。。ここで大事なのは、残像は消えないという点。人間の脳構造そのものが、生存を最優先に組み立てられているため、時々「欠乏不安」や「所有欲」が顔を出すし、安心領域が揺らぐと、再び「狩猟モード」に戻ることは自然なこと。したがって、突破後の課題は、「残像を自覚したうえで、どう共生するか」。つまり、「生存脳の声を聞きながら、創造脳で舵を取る」こと。

【今日の1日】晴。5時起床。家事一般。情報by新聞・TV。サイト運営。SNS受発信。オイルうがい。朝食。ゴルフ(含む昼食)。夕食&ドリンクwith知人。就寝。(一言)

【INPUT】(日経新聞) (WSJ) (YouTube)(読書)心配事の9割は起こらない 枡野俊明

【OUTPUT】マンダラチャート維持

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