昔、「安定の上に自由を築き、調和の上に自由を磨き、意味の上に自由を超える」というモデルを宗教がリードしていたが、今は、主に各自がそれを自らの哲学として磨くトレンドだ。言い換えれば、宗教が担っていた「意味づけの共同体機能」を、現代人は一人ひとりが自力で担わざるを得ない時代になっている。宗教が意味を与える時代から、各人が意味を創る時代へ移行した。かつての祈りや瞑想は、自らの哲学を磨く思索と表現として再生している。
①【かつて】宗教が「人生の三段階」を導いていた時代。。。宗教は、長らく人間の「外的・内的・意味的」発達を包括的に導く枠組み。 安定の上に自由を築く-生活の秩序・倫理の提示-禁欲・勤労・共同体の規律。調和の上に自由を磨く-心の修行・瞑想・祈り-禅・ヨーガ・懺悔などによる内省。意味の上に自由を超える-超越的意味の共有-神・救済・死後の世界という最終解釈。宗教は、人生の意味を外部(神・戒律・物語)に委ねることで、人々を生から死へ導く「意味の道標」の役を果たしてきた。②【いま】個人が「意味の創造者」になる時代。。。近代以降――特に現代の文明社会では、制度や科学が発展し、宗教の「意味供給機能」が後退。社会が変わった-経済・教育・医療・法律などの制度が、宗教の役割を肩代わり。信仰ではなく制度と合理性で秩序を保つ社会へ。個人が変わった-個人主義と情報自由化により、信じるものを自分で選ぶ時代に。結果として、「意味を与えられない不安」と「自由の重さ」を同時に背負うようになった。③【これから】自らの哲学を磨くことが現代の修行。。。宗教の共同幻想(shared belief)が薄れた今、私たちは各自が「小さな宗教」を内に持つようになっている(個人の哲学・倫理・美学・生き方)。現代の哲学的修行とは-観察する:自分の感情・思考・行動をメタ的に見る。統合する:身体・心・社会・自然を一つの生命の流れとして捉える。意味を編む:過去の経験を物語化し、「私にとっての善・美・真」を見出す。この営みは、「個人の内面作業」であると同時に、ブログ・エッセイ・アート・対話を通じて社会と共有する文化的営みにもなり得る。
【今日の1日】晴。5時起床。家事一般。情報by新聞・TV。サイト運営。SNS受発信。オイルうがい。朝ヨガ。朝食。買物。昼食。確定申告準備。買物。大相撲観戦(→津波情報)。夕食。大河ドラマ鑑賞。就寝。(一言)移動直後の曇りは心が低調だ。
【INPUT】(日経新聞) (WSJ) (YouTube)(読書)心配事の9割は起こらない 枡野俊明
【OUTPUT】マンダラチャート維持
