この半年間、主たる興味が、人間→宗教→脳と変わってきた。シニアライフ入りして、読書量も増え、世界観・人間感・人生観の深堀が進む。本日は、脳理解に関する私の進捗メモ。

脳の前提 リスクに満ちた食うか食われるかの(=人は狩りをする動物であったが同時に狩られる動物)の生活をしている。(最大150人)のコミュニティーの中で協力して、(火をコントロールする様になって以降、)知識・技術を開発・蓄積しながら個体・種族の生存率を高めている。

不安症(原点) 起こった状況に事後的に反応していては対応が後手にまわりやられる・殺されるリスクが高くなる。将来の特に悪いシナリオを色々と想定して心身の準備しておいた方が生存確率が高まる(そのような遺伝子が生き残ってきた)。人間は、1日6万回も思考していおり、そのほとんどが、自らの意志キックではない自動的な思考・感情であり、かつその8割はネガティブで、しかもその95%は前日と同じ内容と言われる(リスクに備えている)。一方、人間は今や食物連鎖の頂点に立ち、農業・牧畜をはじめ各種産業の生産力で文明を築き上げ、結果として「心配事の97%は起こらない」のが現実。脳の想定と今の人間が置かれた環境には大きなギャップがある。現代社会の安全度を踏まえて、人間は根源的に過度な不安症と言える。ブッダは、第一の矢(自然発生的なネガティブな思考・感情)をうけるのはやむを得ないが第二の矢(さらに心配事を過去・未来に広げて積み重ねる事)は受けるなと忠告した。昨日のブログ記載の通り、個人的に、これは正しいと実体験を通じて体験した。

不安症の派生① 同じような趣旨(リスクに備える)で、脳は「幸せは一瞬で不幸は永遠」と捉えるクセがある。だから、幸せな瞬間は、例えば、写真にしてスマホの壁紙に示して補強してバランスしてやる必要がある。私は、子供達が開催してくれた退職・還暦祝いの会食の時の写真をiPadの壁紙に採用し、一日何回も見るようにしいる。原始的な脳の不幸癖を、一段上の見地から、(幸福体験を人為的に補強して)和らげて適切なバランスをとってやる(脳に一定の安心感を与えてやる)ことが望まれる。

不安症の派生② また、前述のように、毎日繰り返し、同じような不安が心に現れることを踏まえて、多様な活動で、それを分断等してやるテクニックも必要である。何かにしっかり集中すると、脳がスッキリする経験は多くの人が経験済と思われる。

不安症の派生③ 人間の思考は、(リスク管理の観点から)過去・未来に飛び易く、強く意識しないと肝心の今に対する認識が手薄。逆に言うと、現在社会の目の前のリスクは脳の想定より相当程度低く、結果として、意識が過去(失敗経験を中心に思い出す等)と未来(最悪の事態を想定する等)に行きやすい。今に意識を集中させるテクニックは有益だ。呼吸に意識を集中して自律神経に働きかけたり、瞑想、ヨガ等が役立つのではと思う。個人的には、この辺りのことはもっと深堀をしたいと思っている。もっとも、新中野宅付近のヨガ教室には2016年~2018年の3年間通った(箱根峠中心の生活になりになり2019年に退会)。

【今日の1日】4:30起床。朝食。朝風呂。家事一般。ブログ書き。拠点移動準備。昼食。新中野宅ー箱根峠宅。夕食。風呂。(一言)2週間ぶりの箱根峠宅。空気と水(by子供達から退職・還暦祝いにもらったバカラのグラス) がうまい。

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