シニアライフでのあるべき心構えが見えてきた! 人間が、着想・構築・運営する「資本主義」(←究極的に全てが商品化され、また、効率最優先で人間性まで冒される可能性がある)、人間が動物として生存確率をためるのDNA的な仕掛けである「ネガティブバイアス」や「他者比較」への意識的な防波堤を築き、また、今まで資本主義的な損得勘定等に邪魔されて心の隅に追いやられていた「(自己の生命が守られている前提で)自己よりも他人のために頑張る方時に力が出て満足感が得られる」という人間の特徴を再活性化させ/再認識し、シニアライフにおいては特に、心的エネルギーを「(他の動物と比べてその特徴をしっかり認識の上)人間としての深み」を得ることに使うべきである。
① 資本主義と一線を画し、そのことにより人間性や精神性の尊厳を保ち(=劣化を防ぐ。資本主義的な価値≠人間的な価値)、人生の締め(シニアライフ)にあたり人間的・精神的に深める機会を得る。→ 期待値を上げない/下げる。(特に若い時は)自分自身の期待値を高くすることは、自分を高める一手段ながら、一方で、過度に資本主義と共鳴してしまい「もっともっと」の論理にはまってしまう。「何事も、ありがたい!」(当たり前に感謝)→期待値下げ!→不満・怒り↓→満足度(ご機嫌時間)↑。
② 今でこそ、食物連鎖の頂点に位置している人間だが、太古の昔はそうではなかった。ネガティブ思考は、そんな昔の先祖達からの名残りだ。生死に関わることの多かった時代に「最悪のケースを常に想定しておく」という行為が今に生きる人達のネガティブ思考の源流だ。すなわち、生理的な現象! ネガティブ思考は前提で、それをいかに克服していくかがポイントだ。実は、シニアライフでは時間に余裕があり、ネガティブバイアス入りやすい。→ 今の時代、リスクは脳の想定より相当程度低いことを肝に銘じ、過度に過去・将来について考えず(←ネガティブバイアスを展開する土壌を排除)。今に集中(←他の動物同様)、今を充実・楽しむことより多くに意識を使う。
③ 人間は(自己の生命が守られている前提で)自己よりも他人のために頑張る方時に力が出て満足感が得られる傾向があるが、資本主義的な損得勘定や(動物として自己認識するための)他者比較等が相まって、心の奥底に押し込まれている。→再活性化・再認識!
④ 人は他の動物比、1)自己が死ぬことを知っている(人間オリジナル!)、2)多くの人は「睡眠+食事+運動+メンタル=健康」と理解し、自身の健康に能動的に働きかけることができる、3)過去の蓄財で生き延びることが可能な社会・経済システムを持っている、4)高いレベルで安全を確保した住居に住んでいる、5)家族関係に加えて友人関係(人間オリジナル!)通じて複層的で広範な脳内世界を構築する(友人の世界・人生・価値を感じ、また、自身のそれらを他者に提供→これこそ、人類の文明発展の仕掛け)、6)自身の能力開発を能動的に行うことができる、7)目の前の現実を認知・表現するだけでなく(例えば、他の動物は障害を負っても何事も目の前の現実に対応するだけだから落ち込まない)、過去・将来や概念(含む、宗教等のストーリー)まで認知・表現することができる(他の動物も言語は持っているが表現する中身のレベル感がまったく違う)。これらの他の動物と比べての人間の特徴を理解すると、人間が人間を突き詰める方向性が見えてくる。生命・健康・財産・住居・家族+友人・能力・認知。→ 意識を、人間が人間を突き詰める方向性としての「生命・健康・財産・住居・家族+友人・能力・認知」に向け、人間性や精神性の尊厳を保ち、人生の締め(シニアライフ)にあたり人間的・精神的な深みを得るためにより心的エネルギーを使う(←資本主義、ネガティブバイアス、他者比較。→「他人のために頑張る」等、人間の特徴の再認識)。