私は、この2-3年の間に日本は長期低迷から底打ちし、40年間の長期上昇トレンドに乗るのではないかと考えている。1865年:幕末の大混乱(大底)、1905年:日露戦争勝利(天井)、1945年:第2次大戦大惨敗(大底)、1985年:プラザ合意(天井)、2025年:大底の40年サイクルの見立てだ。そのためのキーワードが生産性向上だと思う。コロナ禍で社会がかき回された(=良い意味で常識が緩んだ)後の再構築の中で、このままでは日本沈没となるという(改革先送りはもう駄目だという)意識が、国民に広がり、危機感・改革志向に国民を挙げて火が点く!? 従来からの国家施策ながら、①DX(デジタルトランスフォーメーション)、②グリーン(脱炭素化)、③人への投資等を本気で、相当程度掘り下げて、取り組むべきであろう。特に③は、成人対応だけではなく、教育改革(文部科学省改革)まで踏み込んで抜本的に行うべきだと思う。知識詰め込み型→考える力養成型、受験を核とした単線モデル→早期職業イメージを通じた複線モデル、出る杭は打たれる型→出る杭を伸ばす型等である。成人対応は、リスキリング(学び直し、職業訓練、社会のセイフティーネット)がキーであろう。
【備忘】 コロナ禍の日本 気がかりな生産性停滞