芸風

日経のコラムが面白い。「耐えて、耐えて、耐えて、最後の最後に怒りを爆発させる。「死んでもらうぜ」。高倉健さんのこういう演技に観客は熱狂した。折しも、学園紛争が燃えさかっていたころである。自己犠牲をいとわぬヒーローは美しい。スクリーンに「異議なし!」の掛け声が飛んだ。健さんは、定着したイメージに悩んでいたという。「網走番外地」などの芸風はファンの心をつかみ、そこから離れれば当惑を招く。それでも徐々に立ち位置を変え、1970年代後半からは「幸福の黄色いハンカチ」や「駅 STATION」で新境地を開いた。この転換がなければ、国民的俳優にはなれなかったろう。ネット空間を中心に、いま「異議なし!」の声に包まれているのは高市早苗首相である。支持率が記録的に高い。「外交交渉でマウント取れる服、無理をしてでも買わなくてはいかんかもなぁ」。ドラマに登場しそうな言葉が躍る。台湾有事をめぐる発言があだになるかと思いきや、その直截(ちょくせつ)さがむしろウケているらしい。働いて、働いて、働いて――は今年の流行語大賞にも選ばれた。大応援団の大歓声。しかしもしや、お困りかもしれない。これでは高市さんは芸風を変えられない。金縛りみたいなものである。健さんは、自分の演技に影響され、肩を怒らせて劇場を出る観客の姿に「映画というのは怖いメディアだ」と語っていたという。」

【今日の1日】晴。5時起床。家事一般。情報by新聞・TV。サイト運営。SNS受発信(含むブログ)。オイルうがい+白湯+朝ヨガ。朝食。執筆。昼食。執筆。マシンピラティス。買物。料理(バーベキュー)。夕食。TV鑑賞。就寝。(一言)

【INPUT】(日経新聞) (WSJ) (YouTube)(読書)心配事の9割は起こらない 枡野俊明

【OUTPUT】マンダラチャート維持

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