「肉を食い始めると芋には戻れない」。快適さは強烈に記憶に残る。肉のうまみや贅沢な生活の快適さは、脳にとって報酬系(ドーパミン)を強く刺激。一度その快適さを経験すると、質素な生活に戻ることに強い「違和感」「物足りなさ」を感じるようになる。人は比較でものを感じる生き物なので、同じ暮らしでも「かつてとの比較」で満足度が変わる。つまり、贅沢に慣れると、元の質素な生活では「損した感」が出る。ただ、意識と習慣で戻れないことはない。たとえば、健康や環境意識などの価値観が変わると、「肉より芋の方が自分には合っている」と心から納得することがある。これは「逆の進化」ではなく「選択の変化」。また、一度贅沢を経験したうえで、あえて質素を選ぶ人もいる。これは「戻れない」のではなく「戻らないこともあるが、戻ることもできる」の証拠。つまり、一度上げた生活水準を「戻す」には、意識的な納得・意味づけが必要ということ。実際に、年齢や環境の変化をきっかけに、「質素の良さ」を再発見する人も多い。結論的には、一度上げた生活水準や快適さには「戻りにくい」性質があるが、人間は意識と習慣で戻る(あるいは再定義する)こともできる。
改めて、何が人の行動を決めるのか?「価値観が行動を決める」が大原則ながら。。。①感情(情動)。。。怒り、恐れ、喜び、不安、悲しみなどの一時的な感情が、合理性や価値観を飛び越えて行動を誘発。②習慣(オートパイロット)。。。過去の繰り返しによって、価値判断を介さずに自動的に行動してしまうパターン。③社会的圧力・同調圧力。。。他人の目、空気、常識、所属集団の規範などによる外的な影響。④衝動・本能。。。食欲・性欲・睡眠欲などの生理的欲求や、突発的な衝動行動。⑤環境・状況(コンテクスト)。。。天候、空間設計、人の配置、時間帯など、外的状況による影響。⑥認知のクセ・思い込み。。。「自分は〇〇すべき」「こう見られるに違いない」などの思い込みやバイアス。⑦身体の状態・健康状態。。。疲労、空腹、睡眠不足、加齢、病気などの身体的要因。つまり、行動は価値観という「軸」を持ちながらも、それ以外の多くの要因によってゆらぐ。だからこそ「自己理解」が大切だ。
【今日の1日】晴。5時起床。家事一般。情報by新聞・TV。サイト運営。SNS受発信。朝食。庭整備。昼食。SNS受発信多数。野外で休息。夕食。(一言)阪神、サヨナラエラーで負けた。。。
【INPUT】(日経新聞) (WSJ) (YouTube)(読書)言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか by 今井むつみ・秋田喜美
【OUTPUT】マンダラチャート維持
