睡眠中、私たちの潜在意識は、前日に得た体験や情報を、言語ではなく感覚・情動・身体記憶といった非言語的な形式で扱っていると考えられている。日中、顕在意識は言葉や概念を用いて世界を理解し、出来事を「意味づけ」していく。しかし、その処理は断片的で、時間に追われ、十分に咀嚼されないまま終わることも多い。睡眠は、そうした未整理の素材を、潜在意識が引き取る時間帯である。

眠っているあいだ、潜在意識は、昨日の出来事を単純に保存するのではなく、過去の記憶や価値観、身体感覚と照合しながら再配置していく。重要度の低い情報は薄められ、情動を伴う体験は強調され、似た経験同士が束ねられる。そこでは「出来事が何だったか」よりも、「それが自分にとってどう感じられたか」「どのような意味を持ちうるか」が重視される。そのため、このプロセスは言語化しにくく、本人にも意識されないまま進行する。

夢は、その作業の副産物が、偶然、顕在意識の表層に浮かび上がった痕跡にすぎない。夢の内容が支離滅裂に感じられるのは、潜在意識の処理が論理ではなく連想と感覚に基づいているからである。むしろ、良質な睡眠ほど、この作業は静かに深部で行われ、目覚めたときに夢としては残らないことが多い。

この再配置がうまく進んだ朝、人は理由の分からない落ち着きや、思考のキレ、創造的な閃きを感じることがある。それは、潜在意識が一晩かけて「内側の地図」を更新し、顕在意識が使いやすい状態に整えてくれた結果だと言える。睡眠とは、単なる休息ではなく、非言語の知が静かに編集される時間なのである。

【今日の1日】晴。5時起床。家事一般。情報by新聞・TV。サイト運営。SNS受発信。オイルうがい+白湯+朝ヨガ。朝食。移動準備。箱根峠-昼食@海老名SA-新中野。郵便対応。買物。夕食。TV鑑賞。就寝。(一言)

【INPUT】(日経新聞) (WSJ) (YouTube)(読書)心配事の9割は起こらない 枡野俊明

【OUTPUT】マンダラチャート維持

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