コミュニティー

人間は、互いが協力する能力に長けていたから、ひ弱な身体ながら、マンモスにも勝ち食物連鎖のトップに立った。その流れの中で、相互協力を推進するために言語を得て、(最大150人で狩猟採集生活だったところから)コミュニティーを複層的に拡大した。その後、競争・資本主義による切磋琢磨もあり、大きな繁栄(文明・文化)が実現した。そして近年、国家の比重を下げ、市場の比重を高めることで(+情報通信革命もあり)さらなる豊かさを得てきた。ところが、経済的格差の発生・固定という問題が生じ、社会の分断(経済的問題であり心の問題でもある)が世界的な課題となっている。社会の分断は(昨今の日本の政策を見て感じるが)国家(配分強化等)を再拡大しても解とはならないようだ。(一方で、地域おこし等で人々が元気を取り戻したような話を聞くと)社会分断の解決へのヒントはコミュニティーの復権にあるのかもしれないと思う。

人間は、長らく(文明のテイクオフ時点で最大150人の)狩猟採集生活だったことから容易に想像できるように、協力・利他的行動がDNAに刷り込まれている(ホルモン・オキシトシンの分泌で担保されている)。現代の自由民主主義社会では、資本主義という「宗教」が隅々にまでいきわたり、自分自身を含めてほとんどのものが商品であり、常に効率・競争が求められる(個人が「利己的個人」として厳しく生きることが強いられている)。まさに、個人がとどまることなく前へ前へと変化・変身を求められる社会なのだ。結果として、資本主義で社会全体は発展するが、個人としては一握りの有能な人以外は結構しんどいところで、人間の本来持っている協力・利他的行動DNAが押さえつけられている。一昔前なら、心の問題は宗教の出番だったかもしれないが、昨今宗教の「盲目性・閉鎖性」が社会問題を引き起こすケースが散見される(オウム真理教、旧統一教会、エホバの証人等)。社会分断は、経済的問題であり心の問題でもあることを考えれば、オープンで心の交流を伴うコミュニティーの復権は有力な解決策だ。幸いネット技術が発展し、良いアイディアがあればコミュニティ-作成が容易になっている。

【今日の1日】6時半起床。家事一般。情報by新聞・TV。サイト運営。朝食。家計ポジション確認。おひとり様ヘルプ案件対応。庭整備。農園-買物-知人宅@箱根。大相撲観戦。夕食。叔母相続案件対応。就寝。(一言)珍しく、いろいろ忙しい!

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です