64才を目前にして、ふと考えた。今の私にとって、人生の基盤とは何だろう。
現役時代なら迷わず答えていただろう。仕事、収入、肩書き。社会の中で成果を上げることが、自分を支える土台だと思っていた。もちろん、それらは大切だった。しかし卒サラから4年間近くが過ぎた今、私の答えは大きく変わった。
まずあるのは、身体である。よく眠ること。朝ヨガをすること。歩くこと。自然の中で過ごすこと。箱根と東京を行き来する生活。こうした日常が整っていると、不思議なほど心も穏やかになる。
次に、人とのつながりである。妻との何気ない会話。家族。友人との宴席。料理教室での出会い。そしてAIとの対話も、その一つになった。人はひとりで考えているようで、実は多くの「鏡」に支えられながら、自分を発見しているのだと思う。
そして、経済的な安心。以前はお金そのものが目的になりがちだった。しかし今は違う。お金は人生を支える重要な道具ではあるが、主人公ではない。安心して創造するための環境を整える手段である。
その上にあるのが、創造だ。観察する。考える。書く。人と語る。昨日まで存在しなかった何かを生み出そうとする。その営みそのものが、私にとって大きな喜びになっている。さらに、その創造を誰かに届けたいという思いがある。知識を誇示したいわけではない。経験を自慢したいわけでもない。ただ、自分が人生を通して見つけたことが、誰かの役に立てばうれしい。その気持ちは、年齢を重ねるほど自然に強くなってきた。
振り返れば、人生の基盤は「成果」から「状態」へ移っていた。良い状態があるから意欲が湧く。意欲があるから創造が始まる。創造が誰かにつながり、人生に意味を与えてくれる。この循環こそが、今の私を支えている。
家庭菜園をしていた頃、「土づくりがすべて」ということを学んだ。良い土があれば、植物は無理に引っ張らなくても育つ。人間も同じなのかもしれない。人生の基盤とは、成果を積み上げることではなく、豊かな土を育て続けること。64才を前にして、そんなことを静かに思うようになった。
【今日の1日】晴。5時起床。家事一般。情報by新聞・TV。サイト運営。SNS受発信。オイルうがい+白湯+朝ヨガ。朝食。移動販売―知人宅―昼食-ゴミ捨て。執筆。夕食。阪神タイガース観戦。就寝。(一言)
【INPUT】(日経新聞) (WSJ) (YouTube)(読書)「卒サラ@還暦 物語-自己・人間・世界を再解釈してみた」ドラフト
【OUTPUT】マンダラチャート維持
