卒サラして間もない頃、私は「これから何を学ぼうか」と考え、さまざまなテーマを書き出した。人間観、人生観、幸福観、宗教観、歴史観、社会観、経済観、自然観……。当時は、それぞれが別々の問いだと思っていた。
しかし約4年間が過ぎた今、振り返ると少し違って見える。私が探していたのは、たくさんの答えではなかった。それらを貫く一本の「幹」だったのである。幹が見えてくると、不思議なことに枝葉は自然につながり始めた。
人類史を学んだこと。
農園で土づくりを経験したこと。
ヨガを始めたこと。
二拠点生活を試したこと。
AIと対話を続けたこと。
料理教室へ通ったこと。
さまざまな人と会い、語り合ったこと。
始めたときは、それぞれに明確な目的があったわけではない。「何か面白そうだから。」それくらいの気持ちだった。ところが後になって、それらは一本の線で結ばれていった。何が将来の自分を支える経験になるのかは、その時には分からない。
だからこそ、もし時間的、経済的な余裕があるなら、人に会い、本を読み、旅をし、新しいことを試してみる価値があると思う。
経験は、すぐに花を咲かせるものばかりではない。長い時間をかけて土の中で育ち、ある日突然つながることがある。そして最近、農園で教わった言葉を人生にも重ねるようになった。
「土づくりがすべてです。」
以前の私は、立派な野菜ばかり見ていた。今は違う。人生でも大切なのは、実より土なのだと思う。よく眠る。身体を整える。自然に触れる。安心できる人と過ごす。静かな時間を持つ。「今ここ」に戻る。そうやって土を豊かにしておけば、どんな種が芽を出すかは心配しなくていい。人間という生命体は、自分でも予想しなかった花を咲かせることがある。
だから今日も、自分に言い聞かせる。
土がやせないように。今ここ、今ここ。
卒サラ後の4年間で私が学んだのは、新しい理論ではなかった。言葉を経験へ、経験を身体へと変えていくことだった。
【今日の1日】晴。5時起床。家事一般。情報by新聞・TV。サイト運営。SNS受発信。オイルうがい+白湯+朝ヨガ。朝食。小田原駅―天山湯治郷(含む昼食)。執筆。大相撲観戦。夕食。阪神タイガース観戦。就寝。(一言)
【INPUT】(日経新聞) (WSJ) (YouTube)(読書)「卒サラ@還暦 物語-自己・人間・世界を再解釈してみた」ドラフト
【OUTPUT】マンダラチャート維持
