世界観のズレ

顕在意識の世界観と潜在意識の世界観のズレ。卒サラ後の数年間、私は自分自身の生活を観察し続けてきた。睡眠。身体。時間の使い方。空間。夫婦関係。自然との距離感。

最初は単なる生活改善のつもりだった。しかし振り返ると、そこで起きていたのはもっと大きなことだったように思う。私は少しずつ、自分の中に二つの異なる世界観が存在していることに気づき始めたのである。それを今の私は、「顕在意識の世界観」と「潜在意識の世界観」と呼んでいる。

現代人は、主に顕在意識の世界観を使って生きている。考える。判断する。計画する。比較する。努力する。学校も会社も社会も、この世界観を中心に動いている。私自身も長いサラリーマン生活の中で、成果を出すこと、評価されること、収入を増やすこと、将来に備えることを重視して生きてきた。

それ自体が悪いわけではない。むしろ、そのおかげで家族を養い、資産を築き、無事に還暦を迎えることができた。しかし卒サラ後、私は少しずつ違和感を覚えるようになった。自由な時間が増えた。お金の不安も大きくはない。健康にもそれなりに気を配っている。それなのに、なぜか満たされない。なぜか落ち着かない。なぜか「何かが違う」と感じる。その正体が長い間わからなかった。

ところが、自分の生活を観察し続ける中で、あることに気づいた。私の身体は、成果や評価とは別のことを求めていたのである。よく眠れた朝は気分がよい。安心できる空間では創作意欲が自然に湧く。信頼できる人との会話は心を軽くする。自然の中にいると理由のない安堵感がある。逆に、どれだけ合理的な選択でも、身体が嫌がることもある。どうやら身体は、顕在意識とは違う基準で世界を見ているらしい。

顕在意識が重視するのは、「何をするか」である。行動。成果。評価。達成。一方で潜在意識が重視しているのは、「どんな状態でいるか」である。安心。つながり。余白。心地よさ。

顕在意識は未来を見る。潜在意識は今ここを感じている。顕在意識は波を見る。潜在意識は海を感じている。そんな表現もできるかもしれない。

振り返ると、私が卒サラ後に取り組んできたことの多くは、このズレを調整する作業だったように思う。睡眠を整える。身体を整える。空間を整える。人との距離感を整える。それは単なる生活改善ではなかった。潜在意識が求めている状態を回復させる作業だったのである。私はその基盤を「生活OS」と呼んでいる。

面白いことに、顕在意識から見ると、生活OSは自己の外側にある。住まい。時間割。人間関係。自然環境。しかし潜在意識から見ると、それらは自己の一部のようでもある。空間が変われば気分が変わる。睡眠が乱れれば思考も乱れる。人間関係が変われば人生の質感も変わる。つまり潜在意識にとって、身体・時間・空間・関係は単なる環境ではなく、自分自身を構成する重要な要素なのである。

現代社会は、顕在意識の世界観を非常に強く求める。成果。効率。
競争。最適化。それらは文明を発展させ、多くの豊かさを生み出してきた。しかしその一方で、潜在意識の世界観とのズレも生みやすい。頑張っているのに苦しい。成功しているのに満たされない。自由になったのに落ち着かない。そんな現代人の違和感の一部は、このズレから生まれているのかもしれない。

もちろん、顕在意識が悪く、潜在意識が正しいという話ではない。どちらも人間にとって必要な機能である。大切なのは、どちらか一方だけで生きることではなく、その両方の存在を理解することなのだと思う。卒サラ後の私は、そのことを生活を通して少しずつ学んできた。そして今振り返ると、人生後半戦のテーマは、「顕在意識の世界観と潜在意識の世界観のズレを理解し、両者を調和させながら生きること」なのかもしれない。そんなことを感じている。

【今日の1日】晴。5時起床。家事一般。情報by新聞・TV。サイト運営。SNS受発信。オイルうがい+白湯+朝ヨガ。朝食。4人ゴルフ(含む昼食)。夕食。3人宴席@自宅。就寝。(一言)

【INPUT】(日経新聞) (WSJ) (YouTube)(読書)「卒サラ@還暦 物語-自己・人間・世界を再解釈してみた」ドラフト

【OUTPUT】マンダラチャート維持

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