人間の設計思想

最近、自分の中でひとつ大きな変化が起きている。これまで私は、「生活OS」という言葉を使ってきた。睡眠。身体。時間。空間。関係。そうした生活の基盤環境を整えることで、人の状態は大きく変わる。卒サラ後の私は、そのことを身体を通して学んできた。また、「自己意識の境界」という言葉も使ってきた。現代人は、自分を小さな個として認識しやすい。しかし人類史を学び直していく中で、人間は本来もっと関係や共同体や自然の中で生きてきた存在だったことも見えてきた。どちらも大切な発見だった。しかし最近、それらをもう少し大きな視点から見られるようになってきた気がする。「人間の設計思想」という言葉である。なぜ睡眠が重要なのか。なぜ人は孤独に弱いのか。なぜ自然の中で落ち着くのか。なぜ夫婦や家族が人生の質に大きな影響を与えるのか。なぜ阪神タイガースや大河ドラマや大相撲に、あれほど心が動くのか。それらは別々の現象ではないのかもしれない。人間という生命体が、そもそもそう設計されているからである。私は長い間、「もっと頑張れば何とかなる」と思っていた。しかし還暦を過ぎて振り返ると、人生でうまくいったことの多くは、自分が人間の設計思想に沿っていた時だったように思う。十分に眠る。安心できる場所で暮らす。気の合う人と話す。身体を動かす。自然に触れる。誰かや何かとのつながりを感じる。どれも特別なことではない。しかし、それこそが人間という生命体の基本仕様なのだろう。現代社会は便利で豊かで刺激的だ。一方で、人間の設計思想から離れやすい環境でもある。だからこそ、卒サラ後の数年間に私がやっていたことは、新しい自分になることではなかったのかもしれない。本来の設計図を思い出すことだった。最近はそんな気がしている。歳を重ねるとは、何かを足していくことではなく、余分なものを少しずつ削ぎ落としながら、自分という生命体の取扱説明書を読み直していくことなのかもしれない。

【今日の1日】晴。5時起床。家事一般。情報by新聞・TV。サイト運営。SNS受発信。オイルうがい+白湯+朝ヨガ。朝食。執筆。昼食。買物-次男宅―喫茶―買物。阪神タイガース観戦。夕食。就寝。(一言)

【INPUT】(日経新聞) (WSJ) (YouTube)(読書)「卒サラ@還暦 物語-自己・人間・世界を再解釈してみた」ドラフト

【OUTPUT】マンダラチャート維持

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