家計と心 ― 「見える化」が安心をつくる。
私は、家計をExcelで管理している。貸借対照表(BS)、損益計算書(PL)、そしてキャッシュフロー(CF)。現役時代から続けてきた習慣だが、卒サラ後、その価値を改めて実感した。収入や支出、資産や負債が数字として見えると、「何となく不安」が減っていく。将来を完全に予測できるわけではない。それでも、自分の現在地が分かるだけで、人は落ち着くのである。安心は、お金が増えたから生まれるだけではない。「見えている」という感覚からも生まれるのだ。
最近、執筆を続ける中で、ふと気づいた。心も同じではないだろうか。私たちは、お金については家計簿をつけ、資産を管理し、将来を考える。しかし、自分の心や世界観を整理する機会は意外に少ない。
何となくモヤモヤする。何となく将来が不安になる。何となく焦る。その理由が分からないまま、毎日を過ごしている人も少なくないだろう。私自身、卒サラ後の数年間、人間とは何か、人はなぜ疲れるのか、安心とは何か、思考とは何かを観察し続けてきた。
そして気づいた。
私は本を書いているつもりだったが、本当は、自分の「心の見える化」をしていたのかもしれない。
人間とは生命体である。
思考は人間そのものではなく、現実を理解するための編集機能である。
文明は人間を支える道具である。
人生は一直線ではなく、循環しながら少しずつ深まる螺旋である。
こうした世界観が少しずつつながるにつれて、心の中にも一枚の地図ができてきた。経済にはBS・PL・CFがあるように、心にも似たものがあるのではないかと思う。
世界観や人間観は「心のBS」である。自分がどんな土台の上に立っているのかを示してくれる。
毎日の発見や学びは「心のPL」である。一日一日の経験が、自分を少しずつ豊かにしていく。
そして、安心や好奇心、創造意欲が自然に巡る状態は「心のCF」と言えるかもしれない。
もちろん、これは会計のように数字で表せるものではないそれでも、自分の心の状態を言葉で整理し、世界をどう見ているかを見える化することで、不思議と安心感が生まれる。振り返れば、私が四冊のシリーズを書こうとしている理由も、そこにあるのかもしれない。読者に何かを伝えたいという思いはもちろんある。しかし同時に、自分自身の「心の決算書」を作りたいという思いもある。今までの人生約64年間の総決算!?
家計を見える化すると、お金との付き合い方が変わる。心を見える化すると、人生との付き合い方が変わる。シニアライフとは、資産を運用する時代であると同時に、心を育てる時代でもあるのではないだろうか。
【今日の1日】晴。5時起床。家事一般。サイト運営。オイルうがい+白湯+ピラティス。朝食。ゴルフ練習-昼食(寿司)-スタバ-ガソリンスタンド。出版社対応。夕食。阪神タイガース観戦。就寝。(一言)
【INPUT】(日経新聞) (WSJ) (YouTube)(読書)「卒サラ@還暦 物語-自己・人間・世界を再解釈してみた」ドラフト
【OUTPUT】マンダラチャート維持
