4OS+3基盤

最近、自分の生活を「生活OS」という切り口で眺めている。卒サラして間もなく4年間経過。この間に何を整えてきたのかを棚卸しすると、箱根峠と新中野の二拠点、子供達との関係、墓、情報環境、家計BS、運動・医療習慣、人的交流、知的アウトプット体制、生活リズムなどが出てきた。ずいぶんいろいろやったものだ。ただ、これらをすべて「生活OS」と呼んでしまうと、少しぼやける。そこで改めて整理してみた。

生活OSは4つでいい

私がこれまで考えてきた生活OSは、身体・時間・空間・関係の4つである。身体OSは、睡眠、食事、運動、休息、医療など。時間OSは、一日のリズム、週や季節のリズム、活動と休息の配分など。空間OSは、住まい、仕事をする場所、自然との距離など。関係OSは、夫婦、家族、友人、地域や社会とのつながりなど。この4つには共通点がある。どれも「一度整えれば終わり」ではない。今日食べ、今日眠り、今日身体を動かす。今日という時間を過ごし、ある場所で暮らし、誰かと関わる。そして明日になれば、また同じことを繰り返す。つまり生活OSとは、生命体としての日常を循環させる基本システムなのだと思う。

では、お金や情報はどこに置くのか

ここで少し困った。家計BSは重要だ。しかし、身体や時間と同じ意味で生活OSなのだろうか。情報環境や執筆の仕組みも大切だが、これもOSと呼ぶべきなのか。墓や相続など、世代をまたぐ問題はどうするのか。考えてみると、これらは日々動かすOSというより、OSが安定して動き続けるための基盤と考えた方がしっくりくる。そこで、3つの「生活基盤」に分けてみた。経済基盤・情報基盤・継承基盤である。経済基盤は、家計BS、資産、負債、収入、支出など。生活OSを長期的に支える。情報知性基盤は、新聞、インターネット、AIなどから情報を取り込み、考え、整理し、文章などにして外へ返す仕組みである。継承基盤は、墓、相続、家族の歴史、次世代への引き渡しなど。自分一代の時間を超えて、過去と未来をつなぐ。こうすると、かなり収まりがいい。

「4つのOS+3つの基盤」

整理するとこうなる。

生活OS

  • 身体
  • 時間
  • 空間
  • 関係

生活基盤

  • 経済
  • 情報・知性
  • 継承

生活OSは、日々回すもの。生活基盤は、その循環を長期的に支えるもの。この違いは案外大きい。

例えば家計BSを毎日眺める必要はない。しかし、経済基盤が不安定なら、身体・時間・空間・関係にも影響が及ぶ。墓も毎日の生活にはほとんど登場しない。しかし、親世代から自分達、さらに子供達へという長い時間軸で見ると、どこかで整えておく必要がある。情報環境も同じだ。現代では放っておけば情報が際限なく入ってくる。何を取り込み、何を遮断し、どう考え、どう外へ返すか。その仕組みがなければ、生活OS、とりわけ身体と時間が情報に侵食されてしまう。

さらに外側には「外部環境」がある

もちろん、この7つだけで人間が生きているわけではない。自然がある。社会がある。行政、税、年金、社会保険、医療制度、法律、公共交通などの制度やインフラがある。そして文明そのものがある。これらは自分でつくるものではない。むしろ、その中で生きている外部環境と考えた方がいい。すると、生活全体をこんなふうに眺められる。

外部環境3つの生活基盤→4つの生活OS→日々の状態→活動→再び生活へ

ここまで整理して、もう一つ面白いことに気づいた。

執筆もゴルフも「アプリ」だった

執筆、料理、旅行、ゴルフ、家庭菜園。これらは生活OSではない。生活基盤でもない。その上で動くアプリケーションのようなものなのだろう。会社員時代は、仕事という巨大なアプリがほぼ常時起動していた。しかも、そのアプリを動かすために身体、時間、空間、関係まで組み替えられていたところがある。卒サラすると、その巨大アプリが終了する。そこで「次は何のアプリを起動しよう」と考えがちだ。趣味を探す。仕事を探す。旅行をする。資格を取る。何か新しいことを始める。しかし、私の場合、この4年間にやっていたのは少し違ったようだ。

アプリを探す前に、OSと基盤を整えていた。東京と箱根という空間を整える。身体を整える。時間を整える。家族や友人との関係を整える。家計を整える。情報環境を整える。そして世代継承についても整えていく。その結果として、最近になって執筆というアプリが自然に立ち上がってきた。

生活は「何をするか」だけではない

現役時代はどうしても、「何をするか」で自分の生活を捉えやすい。仕事をする。成果を出す。昇進する。稼ぐ。何かを達成する。しかし生命体として眺めれば、その前に膨大な土台がある。身体が動く。時間が流れる。場所がある。人とつながっている。それを経済、情報・知性、継承という長期的な基盤が支えている。

その全体がある程度整ったところで、初めて「何をするか」が乗ってくる。だとすると、生活を点検するとき、最初に問うべきなのは、「最近、何を達成したか」ではないのかもしれない。身体はどうか。時間はどうか。空間はどうか。関係はどうか。経済基盤はどうか。情報・知性基盤はどうか。継承基盤はどうか。まず、この7つを見る。その上で、「今日は何が面白そうだろう」と考えればいい。

「4つのOS+3つの基盤」。

卒サラ後4年間を振り返って生まれたこの地図は、これからの生活を点検するためにも、案外使える地図になりそうである。

【今日の1日】5時起床。家事一般。新聞+サイト運営。白湯+オイルうがい+ピラティス。朝食。ガソリンスタンド-ヨガ-昼食(うどん)-ジム-買物。夕食。阪神タイガース観戦。就寝。(一言) 

【INPUT】(日経新聞) (WSJ) (YouTube)(読書)「卒サラ@還暦 物語― 人間の設計思想を再発見する物語」ドラフト

【OUTPUT】マンダラチャート維持

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