ライオンは強い。
チーターは速い。
ワシは空を飛び、イルカは海を自在に泳ぐ。
身体能力だけを比べれば、人間は決して優れた動物ではない。それにもかかわらず、人類は地球上のほぼすべての環境へ広がり、文明を築き、動物界の頂点に立った。
その理由を考えるとき、私は「目に見えるもの」と「目に見えないもの」に分けて考えると分かりやすいと思う。
まず、目に見えるものがある。
二足歩行。
器用な手。
道具。
火。
農業。
都市。
建物。
コンピュータ。
これらは、人類の進化や文明の成果として目に見えるものである。しかし、本当に人類を頂点へ導いたのは、それらを生み出した「目に見えない能力」だったのではないだろうか。
言語。協力。未来を想像する力。知識を世代へ受け渡す力。そして、「まだ存在しない未来」を頭の中で編集する力。
これらは目には見えない。しかし、人間社会を支えている本当の基盤である。
人類は身体能力で勝ったのではない。目に見えない能力を積み重ね、それを文明という形で外側へ蓄積したことで、動物界の頂点に立ったのである。
ところが、ここで新しい時代が始まろうとしている。
AIである。
AIもまた、「目に見えない能力」の一部を担い始めている。
文章を書く。分析する。要約する。翻訳する。計画する。
つまり、人間が長い時間をかけて発達させてきた「編集する能力」を、AIが急速に代替し始めているのである。では、人間の価値はどこへ向かうのだろうか。
私は、その答えは意外なほどシンプルだと思う。
人間は、再び生命体としての本業へ戻るのである。
実際の世界を観察すること。
身体で自然と出会うこと。
人の表情を感じること。
「面白そうだ」という感覚に耳を澄ませること。
AIは編集できる。しかし、現実そのものを生きることはできない。
だからAI時代になるほど、人間には「目に見えない能力」のさらに土台にあるもの――生命体として現実と出会う力が、これまで以上に求められるようになるのではないだろうか。
人間が動物界の頂点に立った理由を振り返ることは、そのまま、AI時代に人間の本業を考えることにつながっているのである。
【今日の1日】晴。5時起床。家事一般。情報by新聞・TV。サイト運営。SNS受発信。オイルうがい+白湯+ピラティス。朝食。執筆。料理。昼食。執筆。スイム-13人宴席@芝公園。就寝。(一言)
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